UPDATE:2023.12.1
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デザイン会社広報・ライターが“わかりやすい”文章を書くためにしていること
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わたしは学生の頃にwebメディアの運営を経て、東京の制作会社でインタビューとライティングを経験しました。そしていまは、アプリコットデザインのライターとして、弊社が運営するtone villageの広報活動を行っています。これまで、文章を書く機会をたくさんいただいてきました。
ありがたいことに読んでくださる方から「わかりやすい!」と言っていただくことが時折あるので、僭越ながら今回は“わかりやすい”文章を書くためにわたしが心がけていることを紹介します。
今回のブログの書き出しを例に挙げてみます。こちらが初稿。
少し大げさにわかりにくく書いているのですが、ちょっと長ったらしくて、読みたくない気がしませんか?
それを少し書き換えてみます。
この文章に書き換えるため、わたしが工夫したことを説明します。
文章を短く切る
内容はほとんど変えずに、句読点を使って文章を短く切ってみると、少し読みやすくなります。例文の場合、句点(。)で短くできなかったのですが、読点(、)で区切っています。ただ、読点が多すぎると少し読みにくくなるので、頭の中で音読してリズムを感じてみるといいかもしれません。
語尾を極力繰り返さない
もう一度例文を。こちらの文章、すべて文末が“ました”で締められています。わたしはこれを真下正義現象と呼んでいます。事件は会議室で起きてるんじゃない、原稿の上で起きてるんだ!
わかりにくい文章かどうかというより、語尾が繰り返されると頭に入ってこない、というのが近いかもしれません。
文末の言葉は、できる限り繰り返さないようにしています。
ました、ます、ました!
ひらがなを使う
意識してひらがなを混ぜこむようにする。これも、読みにくさを解消するちょっとしたコツです。漢字が多すぎると文章ってすごく読みにくいんです。
今回お出ししていた例文は漢字が少ないので
ビジネスメールを例に挙げます。
資料を拝受致しました。お忙しい所有り難う御座います。
作業が完了次第、至急返却致しますので
暫くお待ちくださいませ。
引き続き、宜しくお願い致します。
わたし個人の感覚かもしれませんが・・・
すごく読みづらいですし、とっつきにくさを感じてしまいます。
資料を拝受いたしました。お忙しいところありがとうございます。
作業が完了しましたらすぐに返却いたしますので
しばらくお待ちくださいませ。
引き続き、よろしくお願いいたします。
あまりにひらがなを多くしてしまうと稚拙さを感じてしまい、さじ加減はむずかしいですが・・・表現したい性格に合わせて、ひらがなと漢字の比率を変えてみるといいと思います!
たとえばtone magazineでよく出てくる「〜〜のとき」「〜〜したこと」の「とき」「こと」は、あえてひらがなにしています。ほかにも、読み返したときに硬さを感じる文章があれば、ひらがなを増やして読みやすくなるよう工夫しています。
読み返す
最後のポイントは“必ず読み返すこと”。できれば、少し時間を置いて。
長すぎて読みにくくなっている部分や、不自然なところに気づきやすくなるからです。
時間を置けないときは、文章とは関係ない別の作業を入れることで、冷静な頭で文章チェックができますよ◎
文章を書くことは、ある意味自分との対話かもしれませんね。過去の自分が残した文章を、読み返して修正することで、より人に届けられる文章になったらいいな、と思います。
長くなりましたが、わたしがわかりやすい文章を書くために心がけていることを紹介しました!この文章がわかりにくかったらどうしよう!
tone magazineの記事はこちらからご覧ください!
▼tone magazine
それではまた。