UPDATE:2023.5.2
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「水族館」から企画の大切さについて考える|すみだ水族館のここがすごい!
水族館はお好きですか?
わたしは水族館が好きです。おさかなや海の生きものに興味があるというよりは、あの独特な匂いだったり、青い光に包まれて水槽の中で揺れる魚を眺めているのが好きという感じで、東京に住んでいた頃はいろいろな水族館に足を運んでいました。長野には大きな水族館がないんです・・・・・・
でも水族館って内装が大きく変わらないので、よほどインパクトに残るような生きものを見ない限り特定の水族館に対して「〇〇水族館だから」また行きたいと思うことが少ないような気がします。実際わたしは、どの水族館がどんな内装でどんな生き物がいたのか、あまり覚えていません。誰と行ったとか、なんとなく綺麗だった、という記憶だけが残っています。
そんな中で、すごく印象に残っている水族館があります。それは、すみだ水族館です。
わたしが行ったのは2年ほど前のこと。東京での暮らしを楽しんでいたからだとか、すこし遠出してわくわくしたからだとか、一緒にいった友だちのことがすごく好きだからだとか。いろいろな理由が含まれてはいるのですが、とにかくすごく感銘を受けて、また行きたいと思っています。
ツイッターやインスタグラムでも、すみだ水族館が話題になっているのをたびたび見かけます。すみだ水族館は大阪の海遊館や愛知の名古屋港水族館のように大きな水族館ではありません。それでも印象に残るのは、ほかの水族館とは一味違う部分があるからではないかと思います。
2年前は、「空想する水槽」というイベントをやっていました。その内容は、水槽をはじめ、館内のさまざまなところに生きものと人の感情を絡めたことばが散りばめられている、というもの。
子どもに届けたいメッセージは低いところに、大人向けのメッセージは大人の目の高さに配置する工夫もされていました。
ことばは、水槽だけではなくいたるところに。
こんなふうに、ちょっと立ち止まって考えたくなる問いかけもあったりして・・・生きものを見ながらことばについて考えられる、とても楽しい展示でした。
もうひとつ印象的だったのは、飼育員さんがとても楽しそうだったこと。ガラス張りのお部屋でおさかなのごはんを作っていたり、子どもにおさかなの説明をしていたり。一般的に飼育員さんはイルカショーや餌やりのタイミングで見かけることが多いと思うのですが、すみだ水族館では飼育員さんをよく見かけたような気がします。
すみだ水族館では「ペンギン相関図」という大きなパネルが通年展示されていて、ペンギン同士はもちろん、ペンギンたちと飼育員さんの関係を垣間見ることもできます。こういった取り組みからも、飼育員さんがいきいきしている様子がうかがえます。
(相関図のはしっこをお見せします、興味のある方はぜひ直接見に行ってみてくださいね・・・!)
こうした独自のイベントや展示を企画したり、はたらく人の姿を身近に感じられたりすることで、心に残る特別な体験ができるのかもしれません。当時も感動しましたし、このブログを通して改めてすみだ水族館ってすごいと思いました。
わたしも多くの人にたのしいとかうれしいって感じてもらえるような「企画」を、ウェブサイト制作の中で生み出していけたらいいな、と思っています。