UPDATE:2021.10.1
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写楽と似顔絵の話
アプリコットデザインのスタッフには似顔絵が得意な方もいますが、江戸時代の浮世絵師『写楽』と似顔絵に関係した面白い話をご紹介です。
アプリコットデザインで似顔絵が得意なスタッフ
http://apricot-design.com/wp2023/abouttop/staff/nakade/人物を動物と組み合わせて描く似顔絵は可愛さ抜群です!
http://apricot-design.com/wp2023/abouttop/staff/terashima/
様々なテイストの似顔絵を幅広く描けるジョンちゃん!
写楽とは
写楽の役者絵は大胆な「似顔絵」
写楽の絵の特徴は人物の特徴をデフォルメして強調する描き方。例えば大きな鼻が特徴の人は鼻を大きく描き、しゃくれた顎が特徴の人はそこを強調して描く……という具合です。
現代の似顔絵にも共通する描き方ですよね。
他の絵師の描く役者絵の多くは役者を美しく描くことに重点を置いていたのに対して、
反対に写楽は役者の人物の特徴を捉えて描くことを重要視していました。
他の絵師が美化のために控えめにする人物の特徴(大きな鼻、しゃくれた顎など)を
あえて写楽はその人物の個性として強調して描いたということですね。
そのため写楽の絵の人気は賛否あったようです。
たった10ヶ月で消えた写楽
写楽の描いた役者絵は人気歌舞伎役者を描いた当時のブロマイド的なものです。しかし写楽の絵は上記の特徴によって賛否が分かれ、
やがて他のライバル絵師の人気が台頭すると写楽は浮世絵界から消えました。
その活動期間はたった10ヶ月。
その間に写楽は約140数点の浮世絵を世に送りました。
特徴的な似顔絵で鮮烈なデビューを果たした写楽、
ぜひ美術館などで見かけたら「似顔絵」として色々観察しながら見てください。
彼が活動した期間はたった10ヶ月。
版元・蔦屋重三郎のプロデュースによって新人絵師としては異例の豪華な浮世絵(きらをふんだんに使った「大首絵」)を発表して注目された。
正体不明の謎の絵師であり、「浮世絵史上最大のミステリー」と言われている。