UPDATE:2023.3.30
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東京アート紀行 その2
前回に引き続き美術展のご紹介です!前回の記事はこちら
東京アート紀行 その1
東京国立近代美術館 重要文化財の秘密
明治以降の絵画・彫刻・工芸作品で重文指定を受けているものは68点。そのうち51点を一挙に展示して近代日本美術の足跡を辿ろうという展覧会です。
こちらはほとんどの作品が撮影可能でしたので私のお気に入りの作品をいくつかご紹介したいと思います。
原田直次郎 「騎龍観音」
絵画好きの方ならピンとくる、国立近代美術館の常設エリアでおなじみの作品です。ちょっと下の方が見切れてしまいましたが……
西洋画の技法で仏画を描いた作。仏画というと大抵は平面的な描き方をされていますので不思議な感覚。
綺麗な瞳の龍はちょっと愛嬌がありますよね。観音様の絵なのについ龍にばかり目が引き寄せられます。
解説によると犬や鶏を参考にしたそうで、なるほど納得の犬っぽい可愛らしさ!
初代宮川香山 「褐釉蟹貼付台付鉢」
鈴木長吉 「十二の鷹」
近年再評価されつつある超絶技巧系の工芸作品です。目につかないようなところまで精緻に再現された蟹や鷹に思わず溜息。
神は細部に宿るという言葉が脳裏をよぎります。
昔からリアル系のミニチュアが大好きだった私にはとても心惹かれるものがありました。
高橋由一 「鮭」
はじめて見たときは「なんで鮭?」と思ってしまいました。高橋由一は明治の黎明期に誰もが知っているモノを新しい道具と技法で細密に描くことで人々に衝撃を与え、
そこから洋画の普及、ひいては日本芸術の近代化を図ったそうです。
なかなかの力技ですね。私の座右の銘である「力こそ全て」に通ずるものを感じます。
高橋由一のように私もいつか業界のイノベーションを促すようなホームページを作ってみたいと決意を新たにしました。
#重要文化財の秘密
↑ホームページも素敵なのでぜひご覧ください!