コピーライティング奮闘記｜カフェ季節限定メニューのキャッチコピーが決まるまで

こんにちは！
広報・ライターのくうです。

弊社が運営する複合施設内には、「tone cafe」というカフェがあります。

季節の節目には、その季節でしか楽しめない季節メニューを開発しており、広報（tone villageの運営）が撮影、ポスターの制作、インスタグラムでの投稿を行っています。

少し前の話になりますが、今回のブログではバレンタインデー・ホワイトデーシーズン限定ドリンクのポスターやインスタグラム・広告の画像用に作成したキャッチコピーについて、思考のプロセスを紹介したいと思います！

PRした商品について

2月1日から3月14日までの期間限定で販売中の、バレンシアホワイトシェイクとラズベリーショコラシェイク。

それぞれホワイトチョコレート・バニラアイス、チョコレート・ラズベリーピューレをベースにしており、上にのった板チョコをくずして食べるシェイクです。

こちらのメニューについて詳しく紹介している記事はこちら

キャッチコピーを考えるときの思考のプロセス

実際に決まったコピーが

このコピーにたどりつくまでにどのようなことを考えたのか、紹介していきます。

以前はがむしゃらにキャッチコピーを100個考えてその中でいいものを選んだり組み合わせたりする“力技”でキャッチコピーを考えていたこともありました（笑）。

それよりもっとコンセプトを明確にして考えたいときには

この３つの接点を考えて、キャッチコピーを添えます。

力技バージョンでもいい感じのコピーが思いつくことはまれにあるのですが、目的に沿って考えたほうがより商品の魅力を引き出し、届いてほしい人に届くコピーをつくることができるような気がします。

実際にやったこと

今回の商品の場合、
＜その商品をPRする目的（裏側の狙い）＞
は広報サイドでも考えることができます。

→季節限定のドリンクメニューを販売することで、休眠顧客および当店を知らないお客さまのご来店動機を作る。

「商品の特徴」と「その商品がほしいと思う背景にある具体的なシーン、感情、欲求」は、試食をしてみて考えることもできますが、ここはやはりメニューを開発している人に話を聞いてみた方がいいだろう。

ということで、メニュー開発をするtone cafe店長のまめちゃんにヒアリングをして、メニューのコンセプトをまとめることにしました。まずはまめちゃんが話してくれたことを箇条書きで書き出していきます。

＜目的＞

・現状のtone cafeのお客さまは少し年齢層が高めなので、若い人に注目してもらいたい。
・バレンタイン、ホワイトデーにちなんだ甘いものを提供することで、スイーツを取り扱っているイメージをつけたい。

＜商品の特徴＞

・甘さはあるけど甘すぎず濃厚な感じ。
・ちゃんとチョコ感がある。
・夜のビターなバレンタイン。
・スタイリッシュ、かっこいい
＋各商品の材料

＜その商品が欲しいと思う背景にある具体的なシーン、感情、欲求＞

・バレンタインだ（ルンルン♪）ではない。
・自分へのバレンタインみたいなイメージ
・好きな人や家族、友達にチョコを買いに行くとき、「これわたしも食べたいな〜」って思って、自分の分も買っちゃう感じ。→バレンタインのギフトを自分にお裾分けしちゃう感じ。

こんな感じで書き出した情報をもとに、コピーを作っていきます。

「じぶんにギフト、 至極のひとくち。」

できたコピーが、「じぶんにギフト、至極のひとくち。」です。

クリスマスのポスターを作ったときもまめちゃんにヒアリングをしたのですが、そのときも“自分のための時間”とか“自分をねぎらう”という言葉がよく出てきていて、そもそもtone cafeが大切にしているのは“自分のための時間を過ごしてもらうこと”なのかなと。つまり、バレンタインデーやホワイトデーにかこつけて、自分にギフトをあげるような感じで。

そこに加えて商品の特徴である素材へのこだわりや高級感を表現したかったので、「至極のひとくち」というフレーズが生まれました。

ちょっとの高級感と、自分を幸せにするようなやわらかさが伝わっていればいいな〜と思います。

まとめ

私はキャッチコピーを考えるために
・その商品をPRする目的（裏側の狙い）
・商品の特徴
・その商品がほしいと思う背景にある具体的なシーン、感情、欲求
上記3点についてメニュー開発をしているまめちゃんにヒアリングして、そこから想像を膨らませながらしっくりくるようにまとめています。

まだまだ感覚的な部分が多く、時間もかかってしまうので思考をよりいっそうアップデートしていきたいです。

それではまた！