UPDATE:2024.2.14
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PR?広報?プロモーション?PRという言葉が持つ意味
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こんにちは!広報のはちです。
今日は「PR」という言葉について考えます。
普段、仕事やプライベートでPRという言葉を使ったり、他の方がPRと言っていたり。
例えばこういうシーンで使われていた記憶はありませんか?
「今月はこの商品を強化してPRしよう!」
「店頭でのPRどうしますか?」
「自己PRしてください」
「PR投稿」「#PR」 などなど
今日は広報視点で「PR」について解説をしたいと思います。
PRという言葉が持つ意味
PRとは、パブリックパブリックリレーションズ(Public Relations)の略。公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会のホームページでは、このように説明されています。
パブリックリレーションズ(Public Relations)とは、組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団)との望ましい関係を創り出すための考え方および行動のあり方である。19世紀末から20世紀にかけてアメリカで発展し、日本には第二次世界大戦後の1946年以降にアメリカから導入された。企業・官公庁・団体他、あらゆる組織の運営に欠くことのできない考え方といえる。
2023年6月に、日本広報学会では、次のような「広報」の定義を発表した。
「組織や個人が、目的達成や課題解決のために、多様なステークホルダーとの双方向コミュ
ニケーションによって、社会的に望ましい関係を構築・維持する経営機能である。」
つまり広報・パブリックリレーションズは、“関係性の構築・維持のマネジメント”である。企業・行政機関など、さまざまな社会的組織がステークホルダー(利害関係者)と双方向のコミュニケーションを行い、組織内に情報をフィードバックして自己修正を図りつつ、良い関係を構築し、継続していくマネジメントだといえる。 (引用:パブリックリレーションズとは|公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会 )
また、日本に「Public Relations」という概念が持ち込まれた際に語訳として「広報」という言葉が使われるようになったという背景があるそうです。
現在では、「広報」と「PR」は別の言葉として使用されているらしく、広報はPRに内包される考え方。
広報は情報発信を通じてあらゆるステークホルダーとの関係構築をしていく一方方向のコミュニケーション、PRは企業にとって大切な人たちとの望ましい長期的な関係をつくり出すための考え方であるとのことです。
(参考: 広報担当者として知っておきたい広報とPRの違い | PR TIMES MAGAZINE)
身近で見たり聞いたりする「PR」という言葉
それでは、よく見かけたり聞いたりする「PR」という言葉はどのいう意味があるのでしょうか?SNSで見かける「#PR」タグ
インフルエンサーが企業から提供を受けた商品を紹介する際に「#PR」というハッシュタグがついているのを見たことがありませんか?これは、「Propaganda(プロバガンダ)=広告」という意味。
Web広告でもし「PR」と表記してあるものについても「広告」という意味になります。
なんとなくニュアンスが似ている言葉
また、なんとなく言葉のニュアンスが似ている「アピール」であったり、「Promotion(=プロモーション)」の頭文字をとってプロモーションをPRと同義で使用していたりと
何かと「PR」という言葉が含む意味は複雑だと思います。
実際わたしも広報の勉強をするまでは「#PR」がPropagandaという意味であることを知りませんでした。
ただ、プロモーションに含まれる概念ではある
ただ、プロモーションに関してはPR活動もプロモーションの中に含まれる活動です。(上記を参照)
この表を見ても、つい「PR」という表現で使っていた活動や施策があるのではないでしょうか?
私も本来の「PR」が持つ意味を知らずに使用していた記憶がいくつかあります。
社内で言葉の定義を決めよう
社内にもし広報活動を行う部署があるのであれば、PRという言葉に対する認識合わせを社内でしておくといいと思います。例えば、狭義での短期的なマーケティング施策なのか、長期の広報的な施策なのか混同するとなかなか話が嚙み合わないケースも出てくることでしょう。
お互いの認識の違いから、誤解が生まれ施策や対応にズレが起こってしまうことも無きにしも非ずです。
「PR」という言葉で済まさずに、密なコミュニケーションを日頃からとることもいいかもしれませんね◎
これらのことを踏まえて、私も今一度言葉の選び方であったり、コミュニケーションの取り方など気を付けていきたいと思います!