UPDATE:2023.8.10
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【この街のココが好き】ただいまっていえるまち、松本
こんにちは、広報・ライターのくうです。8月の特集記事は『この街のココが好き』。
個人的な話にはなりますが、今日はわたしの好きな街についてお話しします。
いろいろな場所に住んで、いろいろな場所へ旅行に行ってきて
好きな街はたくさんあります。
その中で、真っ先に思い浮かんだのは「松本」でした。
「自由」が苦手だった学生時代
大学進学を機に松本へ引っ越し、5年ほど暮らしました。新しい環境で、初めてのひとり暮らし。
地元には1時間ちょっとで帰れるけれど、不安と緊張でいっぱいだった。
大学は自由な場所でした。誰にも干渉されない、でも誰も責任をとってくれない。わたしのことはすべてわたしが決めなくてはならない。自分の責任で何かを「選ぶ」ということがとても苦手だったから、当時のわたしはいろいろなところでつまずいていました。
やりたいことがない、ひとりで生きるのが寂しい、誰かと比べてしまっていつも苦しい。
今まででいちばん自信がなくていちばんどうしようもなくて苦しかったのが、大学時代。
でもたくさんの友だちと思い出ができて最高に楽しかったのも、大学時代。
そんなときに暮らしていたのが、松本でした。
川沿いに転がる記憶
松本の市街地と大学をつないでいる「女鳥羽川」という川があって、講義やサークル、バイトの帰りに必ず通っていました。同じサークルの人たちとホタルを見たり
川の近くのラーメン屋さんに行くようになって苦手だったラーメンが大好きになったり、
定食屋さんで世界一おいしい野菜炒めに出会ったり、
フィギュアが所狭しと並ぶデカ盛りごはん屋さんに足繁く通ったり・・・
(食べものの話ばかりですが)
大学時代の思い出の多くは、川沿いにあります。
だから今でも、この川沿いを歩くことが大好きです。
「親友」と街あるき
市街地にもたくさんの思い出があります。松本駅前、駅前大通り沿い、縄手通り、松本城周辺・・・お店や人通りの多い場所が歩いていける距離で点在している松本市内には、遊ぶところがたくさんありました。
午後に授業がない日を友だちと合わせてカフェ巡りをしたり、お休みの日に一緒にでかけたりして自分の気持ちを整えていました。
どうしたら「何者」かになれるかな、とか自分の存在は誰かを傷つけてはいないかな、とか、そんな感じのことでもやもや悩んでいたような気がしますが、同じ学科やゼミ、サークルの同期、先輩、後輩と、いろいろなコミュニティに「親友」と呼びたくなるような人がたくさんいて、その人たちとの時間を過ごすことで、苦しいことも乗り越えられていたんだと思います。
松本城の近くにある「ma~ku cafe」が大好きで、友人を案内するときはほ必ず食べにいきます。
ひとりで見つける「好きなこと」
ひとりで何かをすることが楽しいと気づいたのも、松本で暮らしているころのことでした。実家にいるときは家族で出かけることが多く「ひとりでいて何もすることがない」ということがあまりなかったけれど、ひとり暮らしの大学生には時間はありあまっているから・・・お気に入りのカフェや喫茶店、古着屋さん、バイト終わりのラーメン。ひとりでどこかにいくとか、ひとりで何かをするということが増えました。
綺麗な景色が好きだとか、居心地のいいカフェが好きだとか、自分の外見を整えることが好きだとか、山や川がすぐ近くにあって、市街地がお店で賑わっているからこそ、自分なりに自分の「好き」を見つけていけたような気がします。
ただいまっていえるまち。
自分のこれまでを振り返ってみると、「苦しい時期に過ごした場所」には思い入れがあるような気がします。苦しいときには好きな人たちや好きなことが、わたしを元気にしてくれた「記憶」があるからかもしれません。わたしが通っていた大学の人たちは、どこかから松本に帰ってくるとき「ただいまつもと!」といつも言っていました。卒業したいまも、わたしは松本に行くと「ただいまつもと!」と呟きたくなります。
いつでも帰ってきたと思わせてくれる松本が、わたしは大好きです。
今日のブログの写真を撮ってくれたのは、東京に住む「親友」です。tone villageにも来てもらいました!
最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまた!