UPDATE:2021.3.29
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クルミ黒斑細菌病打倒プロジェクト、始動
こんにちは!デザイナーのツキヤマです!今回はかなりニッチな農業のおはなしです。
家庭菜園の粋を超え、
1デザイナーのツキヤマがクルミ黒斑細菌病という、
2014年より長野県内にはびこる新病に立ち向かうプロジェクトを始動しました。
長野県のクルミ農家さんにとって、少しでも役に立てれば幸いです!!
ことの発端は、庭木にクルミを植えたいがために、
クルミの実生苗を作り始めたこと。
過去のブログ
・【信濃くるみ】期待を超える発芽率!?
・やるぞ!不織布ポット大量生産!
すこぶる順調、大量に苗ができて安堵。
むしろ作りすぎてかなり焦っていた矢先でした。
極端に小さかったり、縮れた奇形の葉が目立つようになりました。
葉先や葉柄に黒い斑点がついていたり、成長点が黒く固くなってまるで黒焦げのミイラ状態。
特に悪化した葉柄は簡単に根本から折れてしまいました。
断面を覗くと黒い部分が内部にまで浸透しています。
土から掘り返してみると、根が真っ黒に傷んでいます。
そして、みんな成長がストップ・・・
病気や害虫について調べてみましたが、なかなか原因がわからず。
負けてたまるかー!!ってことで、
・ダコニール
・ベンレート
・モレスタン
・サンボルドー
といった殺菌剤や殺菌殺虫剤・虫よけを施し、
症状の出た箇所を除去しましたが、
効果は見られません。。。
黒い側根を全て除去してダコニール漬けにしたりもしました。
信濃クルミの病気について調べてみると、
長野県病害虫防除所の特殊報にたどり着きました。
そこでツキヤマは、クルミ黒斑細菌病を知ることになります。
2014年6月に東信地方のくるみ栽培ほ場において、
外果皮や葉に黒褐色の病斑を生じる症状が発生したとされています。
一部のクルミ農家さん・苗業者さんも大変ご苦労されているようです。
これなのか・・・可能性は高い。どんな薬が効くんだろう・・・
ということで、今度はクルミ栽培が盛んな東御市のページをお邪魔すると、
防除の薬剤情報がありました。
そこでご紹介されていた薬剤が、
銅水和剤 ICボルド-66
「新JAS法有機農産物に使用できる農薬であり、収穫前日数や回数の制限もなく、
環境にやさしい農薬として使用していただけます。」とあります。
現在、クルミ黒斑細菌病に対するクルミの登録薬剤はこちらのみです。
使い方は水で薄めて植物に散布(スプレー)とあります。
ですが、土の中にも菌がいることを懸念してツキヤマがとった方法は・・・
鉢ごと浸漬する
50リットルの溶液に鉢ごと浸し、上からもジャブジャブとかけます。
前代未聞です。
ですが、諦めたくないのです。
苗自体に薬害が出るかもしれません。
慎重に経過を見ていきたいと思います!!