UPDATE:2017.6.15
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雪が溶けたら何になる?
「雪が溶けたら何になる?」この質問に対してみなさんはどのような回答を思い浮かべますでしょうか。
私はつい最近ネットサーフィンしていたところ、とある記事にたどりつき、この問いかけを見つけました。雪が溶けたら何になる?という問いかけに私は「水でしょ」と回答しました。
これが一体何の質問かというと、どうやら答え次第で自分が文系か理系かがわかるらしいのです。
理系は雪が溶けたら「水」と答えるらしいのですが、文系は「春」と答えるとのことです。
「春?すごい想像力だなw」と思ったのですが 実は「雪が溶けたら春になる」という回答は全くおかしくなく、文法や日本語的には適切なのです。なぜかというと、問いかけの「雪が溶けたら何になる?」の文章の主語は雪ではないからなのです。主語がなく、『何が、何になる』という風に「Aという状態がBという状態に変化する」といった意味に捉えることができるのです。
要するに文系・理系うんぬんというよりは質問の仕方が悪いのです。
「雪は溶けたら何になる?」
この質問であれば主語は雪であるため「春」という答えが成り立たなくなり、「水」という答えが成り立ちます。
ちなみに英語であれば、「雪が(は)溶けたら何なる」→「What does snow change into, after melting?」といったように明確に雪が溶けて何に変化するか、といった質問になります。
要するに日本語って曖昧な言語なのですよ。曖昧ゆえに想像力を掻き立たせられるという意味で美しいとされ、そして誤解を生みやすいのです。
自分が質問した結果で知りたかった情報と全く違う答えが返ってきたとしたら、
その時は質問の仕方にも問題があった可能性があるかもしれない…
私は人に何かを話す時には、誤解を招かないように主語ははっきりわかりやすく、そして適切な助詞と助動詞を使いこなせる様に気をつけようと思った今日この頃でした。