UPDATE:2017.3.9
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見積りトラップを知ろう。
元ウエディングプランナーが暴露するの結婚式攻略法。今日は結婚式7ヶ月前、式場の見積りについてのお話です。
これは結婚式準備で私が一番話したかったお話かもしれません。
いよいよ結婚式までもうすぐ半年。
そろそろ本格的な式場見学に出かけても良い頃です。
しかし、その前にどうしても知っておいて貰いたい
『見積りトラップ』についてお話ししたいと思います。
昨今、結婚情報誌や結婚式ナビのサイトなども沢山出回っており、
実際に式場に行かなくても大体の雰囲気や予算は見れるようになりました…
か?
私はそうは思いません。
写真は撮る角度、光の使い方でいかようにも良く見せられます。
また、テーブルコーディネイトやお花も盛り盛りで撮影しているので
実際に同じコーディネイトにしたら100万円追加!
なんてこともざらにあります。
そしてこれらの雑誌やサイトに載っている予算。
これほどまでに当てにならないものはないと考えています。
結婚式場の紹介サイトをちょっと覗いて貰えば分かりますが、
平均予算の欄。
15人で70万円と表記されているところもあれば
30人で250万円と表記されているところもあります。
何と何が含まれててこの値段なの?
詳しいことは書いてありません。
なので実際に式場に行って詳しいお話しを聞くわけですが、
その時にこちらが何も言わなければ1円でも見積もりを安く見せようと作成してきます。
これが『見積りトラップ』です。
料理もドレスもお花も最低ランクの金額で
ペーパーアイテムは「手作りしてくださいね」と見積りに入れてくれなかったり
私の居た式場は、少しお高いイメージがあったのですが
この初期の見積りで勝手に項目を削るということをしていなかったからなのだと思います。
それでも当日を迎えるまでに多少の変動はもちろんあります。
しかし最初の見積りが安ければ安い式場の方が
後々金額が大幅に跳ね上がり「話が違う!」となってしまうようです。
つまり、最初の見積りがどんなに安くても、どんなに高くても、
最終的にはさほど大差ない金額に着地すると思って
目先の安い見積りに飛びつかない方が身のためです。
そうは言ってもせっかく見積りを出してもらうのであれば
あらかじめ条件を決めて、見学に行った式場全てに同条件で出してもらうことをオススメします。
項目に何を入れるかは是非事前にしっかり検討してから行って欲しいのですが
例えば…
・ゲストの人数
・料理のランク(だいたい1万円~2万円の間で設定している式場が多い)
→言わないと最低ランクで見積もられる
・衣装は和装か洋装か、お色直しはするか
・衣装のランク・平均予算はどのくらいか
→最低ランクの衣装だとショボいものしかない式場も多い
・会場装花のランク
→言わないと最低ランクで見積もられる
・引出物は何点にするか(3点1セットがオーソドックス)
・ペーパーアイテムは何を入れるか(招待状、席次表、メニュー表、席札の4点はマスト。)
→言わないと削られる可能性あり
・写真やビデオは何を入れるか
→言わないと削られる可能性あり
・司会者は?
・音響は?
また、手作りや持ち込みを考えているものがある場合は
その持ち込み料の確認をお忘れなく。
などなど挙げればきりがないのですが、
二人の式にあった内容でより本番に近い見積りを
最初から作ってもらうことをオススメします。
その金額にビックリ仰天するかもしれませんが、
それが現実なのです…
しかし、多い分には削るのは楽ですが、
最初から最低ランクだと増えていく一方で後々苦しみます。
これらを理解した上で見学に行くことで
予算にとらわれず冷静にどの式場で挙げたいかが見えて来ると思います。