UPDATE:2016.9.5
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日本から本がなくなる日。
電子書籍化が進む昨今、日本から本がなくなる日はくるのでしょうか。こんにちは、ワカです。
私が以前勤務していたデザイン会社では、編集部・デザイン部・DTP部があり一貫して主に本を作っていたので、
Kindleが日本上陸の際は、仕事がなくなるーーー!! と震えあがったのを覚えています。
日本から本屋さんがなくなる、という話もあり
深夜に立ち寄るのが日課になっていた町の本屋さんを見るたびに切なくなりました。
しかし時同じくして、後に人気ランキング上位に君臨する女性ファッション誌の創刊の話があり
そのプロジェクトに私の会社も関わっていました。
電子書籍化が進む中、創刊する雑誌があるとは。これも衝撃でした。
だけど、その時の社長が言っていた
どんな時代になっても売れるものは売れるし、売れないものは売れない。
売れる仕組みを考えればいいだけ。
簡単ではないけどその考えが私を納得させてくれました。
その女性ファッション誌は、今までにないピリピリと尖った雰囲気がウリでした。
モデルに笑顔はなく、決して男に媚びない生き方をファッションを通して提唱するような。
それが当時は物珍しく、また表紙も誌面もとっても斬新でおしゃれでした。
女性の社会進出が進む中、その方向性は需要があったのだと、後に気づきますが
これこそ売れる仕組みなんだと、その本のゲラを見てワクワクしました。
これはあくまで私の予測ですが、
おそらく日本から本がなくなる日は来ません。
おしゃれで斬新なものを生み出す力が溢れているから…とは言いません。
日本には憲法で義務教育が定められています。
教育の国、日本では海外よりも本の価格は安く設定されており、
また、学校には必ず図書館があり、学校の学級・生徒数によっても置く本の数の基準値まで決まっており、
誰でも気軽に本を手にすることができます。
どれだけ電子書籍化が進んでも、授業で使う教科書がipadに変わる日が来ても、
日本の教育が、本を守ってくれると私は考えます。
ですが、本も本屋さんも年々減少傾向にあるというのも統計が取れている事実。
『本屋さんが1軒もない市区町村が多い県』で悲しいことに長野県は上位…
本しか作ることができない仕事にしがみついていれば致命的な事実。
これからも売れる本は売れるのだろうけど、きっとほんの一握り。
これからの時代を生き抜くためにどうしたらいいのか、
本を手に取り、本を読んで勉強している今日この頃です。