UPDATE:2017.5.30
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中身は外見?
こんにちは。梅雨入り前だというのに、夏日が続きますね。こんなに暑いと、大好きなチョコレートがかばんの中で溶けていくのがもっぱらの悩みです。
チョコレート好きの私は、ポーチに小分けしたチョコレートを常に持ち歩いているのです。中毒です。
チョコレートといえば、去年の秋ころから、おしゃれなパッケージのチョコレートが話題になっていますよね。
meiji THE Chocolate。
クラフト感のあるナチュラルな箱に、文字はシンプルに黒、カラフルできらっとした幾何学模様のカカオのイラストと、同色で縁取られたパッケージがなんともおしゃれです。
チョコレートは明治♪のメロディーとともに浮かぶ、あのチョコレート色にゴールドのロゴが乗ったシンプルなパッケージも素敵ですが、こちらはまた別の路線で素敵ですよね。思わず手に取ってしまいます。
外側だけではなく、中身もとってもこだわって作られた、スペシャルなチョコレート。
新商品かと思っていたのですが、実はブランドリニューアルだったそう。
こちらのパッケージ、何だか見覚え有りませんか?
2014年~販売されていた、旧「THE Chocolate」。
カカオ豆の産地からこだわって明治がプライドをかけて作ったチョコレート。パッケージにもその想いが見えますね。
けれど、カカオ豆を見慣れない消費者には伝わりづらかったようでなかなか売り上げにつながらず・・・
それでも中身に自信のあった開発チームはリニューアルプロジェクトを立ち上げ、その一環として、現在のパッケージデザインも生まれたそうです。
最初、今までにない独特な雰囲気のあるデザインは、「チョコっぽくない」「中身がわからない、売れるはずがない」と社内の上層部からずいぶん反対されたそうです。
女性をターゲットに据えて開発をし、売り場を再現して消費者の反応を見る調査などを重ねた担当者は「あなたの年代はターゲットではない」と反論し、販売に漕ぎつけたそう。・・・すごい!
ターゲットを絞って、そこに向けてデザインを作りこんでいく。
その際、ターゲットの外にいる人たちには届かなくなってしまったとしても、構わない。
その思い切りの良さがあって、真のターゲットへと真っすぐに深く刺さった、という成功の一つの形だと思います。
実際に、このTHE Chocolateは、パッケージのおしゃれさから話題になり、パッケージのインパクトに負けない中身で話題になり、ぐんぐんと人気を伸ばしています。
すると自ずと、ターゲットの外の人たちにも届き始める・・・
中身は同じでもデザインによって手に取る人が変わったり。
コミュニケーションツールとしてSNSで発信されたり、リメイクして楽しまれたり。
パッケージやデザインって、本当に奥が深いですね。おもしろい!
ちなみに、THE Chocolate新作の「軽やかな熟成感ビビッドミルク」が今日から発売です。私はいつものコンビニで見つけられず、出遅れてしまいました・・・