UPDATE:2016.2.19
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センス不要!? デザインの仕事とは
こんにちは、ワカです。「デザイナーのセンスは1%」昔私が上司に言われた言葉です。
デザインされたものにデザイナーのセンスがどのくらい含まれているかという話なのですが
その頃デザインを猛勉強していた私はこの言葉がすんなりと入ってきました。
人によっては悔しいと感じる人もいるかもしれませんが私は妙に納得しました。
そう、先人たちが切り開いてきたルールが既にそこには存在しているんです。
例えばニュースを伝える新聞が
説得力がありませんね。
そして文字も太く、何万字とこれが並んでいくと新聞が真っ黒になってしまいそうです。
また、
凶悪な犯罪もほっこりとして伝わってしまいそうですね。
そして、文字の“可読性”も低く長文にも向いていません。
なので
新聞という限られたスペースにできるだけ沢山の情報を詰め込み
なおかつ、読みやすいように文字のスペースに対してめいっぱい大きくデザインされている読み易い書体。
でも…
同じ書体でも
女子力の高い新聞は出来そうですが…とても読みずらいですね。
というように書体・大きさ・色、文字と文字の間のバランス、行間、などなど
読者にとって読みやすいとされるものは決まっています。
新聞は幅広い年齢層の人が読みますが小さい子供はターゲットにしていないと思われます。
もしも小さい子をターゲットにしているのならば
しんぶんは まだ ならっていない かんじを すべてひらがなで かくひつようが あるからです
というように見る相手によっても使う漢字のレベルや文字の大きさまでルールがあります。
その沢山のルールを組み合わせていくところにデザイナーの1%のセンスが加わるのだと思います。
デザイナーは芸術家ではないので自分の思うままに作ることが良しとされているわけではないのですね。
むかし歌舞伎の中村勘三郎さんが
「型破りとは型のある人がやるから型破り。 型のない人がやったら、それは形無し。」
と言っていた言葉が凄く頭に残っています。まさにその通り。
世の中で斬新だなと思うヒットしている商品は、
今までの“型”を理解しているからこそ作れるものなのだと思います。
なので基礎をしっかり学んでいくことで99%はできてしまうのですね。
なのでもしもデザイナーを目指しているけど「センスないからな…」と諦めてしまっているのならば
センスを磨くより基礎を学ぶ方が近道です!
まだまだ学ぶことが多い私ですが“型”を身につけて、あっと言わせるデザインをしていきたいです。