UPDATE:2018.10.31
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【経営雑談】_05 個人事業ではなく株式会社にしてよかったこと
久々の経営雑談シリーズ「とあえずまあ経営」今回は、個人事業ではなく、株式会社にしてよかったこと。
よし!起業をしよう!と思った時に
誰もが一度は考えるであろう、会社の形態。
google先生に聞くと、いろいろな見解が出ています。
税金面がどうのこうの、信頼度がどうのこうの、経理面がどうのこうの。
売上が1000万円いかなければ、個人の方が良いどうのこうの。
じゃあ実際どうなのよ!?
ということで、アプリコットデザイン的にどうだったかをお話ししたいと思います。
株式会社のメリット
資金面で
会社を成長させて行くためには、お金が必要です。無借金経営が一番好ましいのかもしれませんが、大体の会社はそうも言っていられません。
だけど、設立間もない会社に、貸してくれる銀行さんなんてありません。
(独立支援の融資制度を活用すれば大丈夫ですけどね)
まあ、それは大体の人が想像つきます。
しかし、数年経って売上の実績ができたと言っても、銀行さんが簡単に貸してくれない場合もあります。
それはなぜかと言うと、「信用がない」からなんです。
「やべお金がなくなりそうだ」と銀行さんに行き、売上の実績はあるので貸してください!と言っても
その銀行にとっては新規の会社なので、そもそも信用がないのです。
アプリコットデザインでは、開業間もなく少額の融資を受けました。(本当に少額です)
これは単にお金が必要だったわけではなく、その銀行さんに対する信用が欲しかったからなのです。
たとえ少額でも借りたお金をきちんと返し続けているという点は、信用の蓄積につながるのです。
そうすると、イザっと言う時にも、スムーズにお金を借りることができるのです。
いつかのブログにも登場しましたが、会社の生存率というものは、
1年、5年、10年で恐ろしいほど低くなっていきます。
だから、会社の年齢は「財産」だと思っています。
いくらお金を出しても、会社の年齢は増やすことができないのです。
早めに借りて、返し続け、信用を重ねていく。
これも一つの財産だと考えます。
仕事面で
地域密着で仕事をしていくのであれば、個人事業でも問題ありませんでした。地域の中である程度知名度がついてくれば、個人でも会社でも良いのです。
逆に県外の仕事を受注していくためには、信用度が不可欠になってきます。
だって、県外の聞いたことのない会社と取引をするのですから、
依頼する側としたら一気にハードルが高くなりますよね。
アプリコットは創業当初から全国を狙っていたので、県外の会社さんからの
信用度はなくてはならないものでした。
その一つのバロメーターとして、株式会社である必要があったのです。
採用面で
仕事面でのメリットとも似ていますが、やはり働く側としたらしっかりとした会社組織の方が安心です。
特に若い世代の人を採用していくのであれば、必ず保護者が会社をチェックし
助言を行うという流れがあるので、個人事業よりは会社組織の方が有利だと思います。
モチベーション
これは気持ちの持ちようの問題ですが、簡単に後に引けない株式会社。何が何でも継続して持続させて行くんだ!!というモチベーションの向上につながりました。
株式会社のデメリット
まあお金が出て行く
売上も少ない創業当初、まあ会社にしたばっかりにお金が出ていく出ていく。そもそも、会社の登記に数十万かかり、会社にしたがために必要なものも多く。
1ヶ月たらずで100万円くらいのお金が出て行った記憶があります。
アプリコットの場合、アパートの一室から始めたので、家賃とかはかかりませんでしたが
事務所を構えてどうのこうのしていたら、これまたあっと言う間に100万は出ていきます。
まとめ
ナカムラの場合、デメリットよりもメリットの方が大きかったかなと思います。まあ、今となってはの話ですが。
最初は個人事業でスタートして、売上が1000万円を超えるくらいから、法人成りという手もあります。
最初っから覚悟を決めて会社組織でという手もあります。
大事なのは、長期的に会社の成長を考えて、
個人事業でいくか、会社でいくか決める必要があるのかなと思います。
最初は単純に、自分の好きな仕事がしたい。好きなように働きたい。
それに叶う会社が無かったから、自分で作ろうという何ともあいまいな動機です。
好きな事を仕事にしたら続かない・・・
ごもっともです。
僕も何度この仕事を嫌いになりかけたか分かりません。
でも、ナカムラの場合、好きじゃなきゃ続かないって方が強いんだと思います。
だって、今の会社が社会人になって一番長く勤めている会社だから(笑)
だから、ナカムラ好きな仕事を好きなようにやれている自負があります。
デザインの仕事って突き詰めていけばキリがなく、
もっともっと・・・と突き詰められるおもしろさと
この仕事をしていなければ出会わないような人と
たくさんの出会いがある。
だから、やめられない!この楽しさ!
人が増え、仕事が増えていく中で、曖昧な動機はいつしか
分厚い皮をまとい、しっかりとしたビジョンに変わりました。
こんな感じです。